創業インタビュー連載企画
まちの主人公たち
第7回「麵屋つぐみ」津組 健人さん・すすきさん
まちのあちこちで、静かに、でも確かな情熱をもって動き出している人たちがいます。
こだわりのつまったお店、店主のセンスが光るお店、笑顔があふれるお店――すべてのお店に、創業までのドラマがあります。
本企画では、まちなか近隣でお店を構える個人事業主の方々にインタビューを実施。
「どうしてこの道を選んだの?」「一歩目を踏み出したきっかけは?」
リアルな声とともに、起業という挑戦の裏側を覗いてみませんか。
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夢を紡ぎ、挑戦を続ける「麵屋つぐみ」さん。
10年の修行を経て、国産原料などこだわりがあふれる、魂を込めた究極の一杯へ挑みます。
都城市の千日通りに、ラーメン店『麵屋つぐみ』がオープンします。
大阪で10年修業をつんだ津組 健人さんは、『行列のできるラーメンを作りたい』との強い情熱を胸に、奥様である銀風(すすき)さんの故郷である都城の地で開業を決意しました。
夫婦二人三脚で究極の一杯をめざす情熱と、幾多の困難を乗り越えた開業への道のりを伺いました。
まず、お二人の名前とお店の名前を、改めて教えていただけますか。
『麵屋つぐみ』という店名ですが、私たち、二人の苗字である津組(つぐみ)から店名にしました。
お二人の出発点らしい素敵な店名ですね。
さらに、先日行われた再生プラン審査会で、審査員の方が事前に僕らのお店の名前『つぐみ』の意味を色々と調べてきてくださったようで、「思いをつむぐ」という意味もあると教えてくださいました。
また、「つぐみ」という鳥がいますが、鳥言葉は「成長する心」だそうです。ますますお気に入りの店名になりました。
店名に苗字以外の素晴らしい意味があることを知って、とても気に入っています。
ラーメン屋を始めるまでのストーリーを教えてください
生まれも育ちも大阪で、17歳から27歳までの10年間、ラーメン屋さんで働いていました。
実はラーメン屋さんで働く前は、ラーメン自体を食べる機会があまりなかったんです。
好き嫌いが多くて、特にラーメンに乗っているモヤシとかネギとか、野菜が苦手でした。
それからラーメン屋を開業するまで進んでいるので自分も驚いています。
そこからどうやってラーメンの道に進んだのでしょうか
店のまかないで食べるうちに、「ラーメン、美味しいな」って思ってきたんです。
気づいたらハマっていて、ラーメン作りに熱中し、研究して、美味しい一杯を作ることが楽しくなっていました。
元・ラーメン苦手だからこそ、本当に美味しいと思ってもらえる一杯を目指しています。
大阪から都城への移住は、どのような経緯だったのでしょうか
2020年、コロナウイルスが最初に流行した年でした。
長女が生まれた年だったのですが、当時はまだウイルスの正体もよく分からない中、飲食業は不特定多数のお客様と接するので、特に当時まだ小さかった娘への感染を心配していました。
結婚当初に「いつかは都城に帰りたい」と妻が言っていたのを思い出して、思い切って家族で都城へ移住することを決めました。
移住してしばらくは、義父の勧めで電気関係の仕事をしていました。
しばらくラーメンの道から離れていたのですが、もう一度ラーメンを作りたいという気持ちが日に日に強くなっていました。
自分の人生は一度きりなので、チャレンジしてみて、失敗するにしろ、成功するにしろ、やってみないと始まらないと思ったんです。
思い切った決断だと思います。奥様の反応はいかがでしたか?
妻に相談したら、「やってみなよ!」って背中を押してくれました。そのことには今でも本当に感謝しています。
妻からは「まぁ失敗しても死ぬわけじゃないし、応援するよ」と背中を押してもらえました。

チャーシューにこだわりがあると聞きました。どのようなこだわりなのでしょうか
国産の豚肉を使ったチャーシューです。都城へ来て5年になるんですが、都城は本当に畜産が盛んで、鶏、豚、牛、どれをとっても一流品です。
大阪で勤めていたラーメン店でも国産の豚肉を使ったチャーシューを提供していました。
当時の社長に「素材に絶対に妥協するな」と教え込まれたこともあって、自分の店でも素材にこだわったチャーシューを提供することにしました
高みを目指す味への追求と地元の味
メニューはラーメンがメインで、一番の売りはニンニクラーメンです。タレもニンニクベースになっています。
10年の修行の中で、オリジナルな味も追求してきました。
今までに食べてきた中で「美味しい」と思った味を目指し、それを追い越そうと頑張っています!
物価高騰と価格設定のジレンマ
ただ、今まさに一番苦労している件がございまして…。物価の高騰です。
お肉もそうですし、調味料、野菜、すべての価格が上がっています。国産食材にこだわると、特に影響が大きいです。
でも、値段を地域の相場に合わせたく思っています。できれば、サラリーマンから学生まで、美味しく食べてもらえる価格にしたい。
国産チャーシューを使うとなると、1,000円を超えるお店もたくさんあります。
そんな中で、限界まで挑戦していきます…!
今後、どのような方向にお店を発展させたいと考えていますか?夢はございますか?
夢は、飲食店の順番待ちで並ばないと言われている都城で、さらに駐車場がないと言われている場所で、行列を作ってみたいなというのがあります。
多くの人が「あそこのラーメン美味しいよ」と言ってくれて、口コミで広がっていけば嬉しいですね。
これから起業したいと考える方へ、メッセージをお願いします
夢や目標があるということ自体が、すごく恵まれていると思うんです。
僕が知り合った人がそうなのかもしれませんが、夢がない人が多いと感じていて。
だから、ちょっとでも気持ちがあれば、自分でどんどん前向きに動けば、絶対形になっていくと思うんです。
やるしかない!やってみないと始まらない!
この開業の過程で、再生プランなど都城市の補助金や、商工会議所からのサポートなど、本当に多くの方々に助けられてオープンまで漕ぎつけました。
周囲の手厚い支援があったからこそ「やってみよう!」という気持ちになれました。本当に感謝しています。
ぜひラーメンを食べにお店に足を運んでください!お待ちしています!!

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強い情熱と行動力、
そして周囲への感謝を胸に、都城で夢を紡ぐ「麵屋つぐみ」さんは挑み続けていきます。
インタビュー中も店主さんの素敵なお人柄が伝わってきました。
「ラーメン苦手」な人をくつがえす「美味しい味」、ぜひ堪能されてみてください。
お店は、2025年12月29日にオープン予定です。お楽しみに!
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■ 麺屋つぐみ ■ 営業時間 ■ 店舗場所 |


