創業インタビュー連載企画
まちの主人公たち
第8回「 Relaxation salon Ohana」花村 美香さん

 

まちのあちこちで、静かに、でも確かな情熱をもって動き出している人たちがいます。
こだわりのつまったお店、店主のセンスが光るお店、笑顔があふれるお店――すべてのお店に、創業までのドラマがあります。

本企画では、まちなか近隣でお店を構える個人事業主の方々にインタビューを実施。
「どうしてこの道を選んだの?」「一歩目を踏み出したきっかけは?」
リアルな声とともに、起業という挑戦の裏側を覗いてみませんか。

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自然の力に導かれて―「Relaxation salon Ohana」花村美香さんに聞く、アロマと情熱

Relaxation salon Ohana代表、AEAJアロマブレンドデザイナーの花村美香さん。
会社員として働いていた頃、日々のストレスから心を救ってくれたのはアロマとの出会いでした。

開業から丸2年を迎え、花村さんは「自分の人生を、自分で決めて生きている」という実感を抱きながら大きな挑戦を続けています。
そんな花村さんの、アロマにかける思い、夢の実現をめざす情熱、人生哲学を伺いました。

 

事業の四つの柱と「香り」が導いた人生
 

現在の事業概要について教えてください。

当サロンの事業は、主に四つの柱で展開しています。一つ目が、アロマを「学ぶ」スクール事業、二つ目がアロマを気軽に「楽しむ」ワークショップ。
そして、三つ目がアロマ関連商品の販売であり、四つ目が香りでビジネスをサポートするコンサルティングです。

 

創業前のキャリアについて、可能な範囲で教えてください。

学生を卒業してからずっと会社員でした。
地元(出身地)での就職を経て、約5年ほど働いた後、海外に行きたいという長年の夢があり、オーストラリアへ渡りました。
オーストラリアには4年半から5年ほど滞在し、現地のシェアハウスで様々な国の人たちと共同生活を送っていました。
日本に戻ってからは、英語を活かせる福岡の職場で働いていました,。

 

アロマとの出会いはいつ頃だったのでしょうか。

本格的に仕事にするのはもっと後の話ですが、香りが好きだという意識は、多分ずっと前から持っていました。

アロマを本格的に学び始めたのは、5年前のことです。
癒しやリフレッシュを求めて、自然に触れたい!とドライブに行ったのです。
季節が良く、紅葉や自然に触れ深く癒される経験をしました。
自然の持つ力のすごさを感じ、色々調べていくうちに、その自然の力と深く結びつくアロマにたどり着きました。

 

好きを仕事に
 

当初からアロマを「仕事にしよう」と考えていたのですか?

最初は純粋に趣味や癒しのためにアロマを学んだり、ワークショップで物づくりをしたりしていました。
しかし、私にアロマを教えてくれた先生が、子育てをしながらもアロマをビジネスとして活動されている姿を見て、「好きなことを仕事する」ということに強く憧れを感じるようになりました。

 

創業されてから、まもなく3年目に入るとのことですが、創業後の困難はどんなことでしたか?

それが、正直に申し上げて、「これだ」という大きな問題は経験していないんですよね。
運よく、先輩や会社員時代の仲間など、サポートしてくれる人たちや、人の縁に恵まれているからだと思います。
方向性に迷った時や、自分で解決できない問題に直面した時には、的確なアドバイスをくれる人たちがいることが非常に大きかったと思います。
支えてくださる皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです。

 

今後の目標と課題、起業を目指す人へのメッセージ

 

悩んだ時や迷った時の解決プロセスを教えてください。

まずは自分の中でじっくりと時間をかけて考え抜く。今の状況を整理して、「自分はどうしたいのか?」という核となる答えを、自分なりの言葉で導き出すようにしています。
ただ、自分一人で出した答えには、時に不安が混じることもあります。そんなとき、最後に信頼できる方々にそっと背中を押してもらうんです。
「私はこう思うんだけど、どうかな?」と相談し、答え合わせをさせてもらいます。
人との対話を通じて、自分の考えに確信が持てたり、新しい視点に気づかせてもらえたりすることで、自信を持って一歩踏み出すことができると思います。

 

創業時に、会社を辞めてアロマの道に進むという決断は、どなたかに相談されましたか?

実は、誰にも相談せずに決めました。
何年も悩み抜いた末の決断というよりは、「辞めよう」と心に決めた瞬間、同時に「やるならこのアロマの道だ」と、自分の中で迷いなくパッと道がつながった感覚でした。
ダメならまた就職すればいいかなと、割と軽い気持ちで始めた部分もあったかもしれません。
最初から「絶対に成功させなきゃ」と肩に力を入れすぎていたら、きっと怖くて動けなかったと思います。
「失敗しても戻ればいい」という余白を自分の中に持たせてあげたことで、かえって自分の本心に素直に、一歩を踏み出すことができました。

 

創業されて「やっててよかった」と感じる瞬間はどんな時ですか?

「自分の人生を自分で決めて生きている実感があること」ですね。
価格設定や、どのイベントに参加するかといった選択を、良いことも悪いことも含めて自分でコントロールできる楽しさがあります。
「自分軸で生きる」ということに気づきました。

もちろん、お客様が喜んでくださる瞬間は、何にも代えがたいほど嬉しいです。
「体験して良かった」「夢中になれるものを見つけた」という言葉をいただけることが、私の活動の大きな原動力になっているのは間違いありません。
ただ、それと同時に大切にしているのは、「私自身が人生の主役として、心から満足して生きること」とも思っています。
まずは私自身の心が満たされ、自分らしく生きてこそ、お客様にも最高の価値をお届けできると考えています。
自分が疲弊したり迷っていると、他人を幸せにすることは難しいと思います。
私自身が日々の生活や仕事にワクワクし、人生を思いきり楽しむ。そこからあふれでたものが、結果としてお客様に伝わり、喜んでいただけることにつながる。
そんな良い循環を作っていけたら、これほど幸せなことはないなと思っています。

 

今後の目標を教えてください。

5年後を目安にアロマの道一本でしっかりと自立していたいと考えています。
現在はアロマセラピストの資格取得に励んでいます。まずは自分自身がしっかりと技術を習得し、安心して身をゆだねていただけるセラピストになることです。
また、自分が学んできたことや現場で得た経験を次の世代へ伝えられる存在でありたいです。
5年後の自立を確かなものにするために、欠かせない要素だと思っています。

そしてもう一つ、心に描き続けている大きな夢があります。香りを通して人が集う” 場(サロン)”を作ることです。
お客様の心身を癒やす施術のスペースがあり、共に学ぶスクールの教室があり、そして厳選したアロマの商品が並んでいる…。
そんな、訪れるだけで心が整うような空間を作りたいです。
場所は、私を育ててくれた地元か、あるいはご縁のある鹿児島がいいなと考えています。
自分らしくいられる場所で、関わる方々と楽しい時間を過ごせる拠点を築くこと。それが、今の私の大きな原動力になっています。

 

これから起業したいと考えている人へ、何かメッセージやアドバイスをお願いします。

これから新しい一歩を踏み出そうとしている方へお伝えしたいのは、もし何かを迷ったり悩んだりしているのなら、「どちらがよりワクワクするか、自分の心がときめくのはどちらか」を基準に選んでみてください、ということです。
たとえAとBという二つの道で迷ったとしても、どちらかが正解でどちらかが間違い、ということはないと思うんです。
大切なのは、選ぶことそのものよりも、「自分で選んだ道を、その後の自分の手で正解にしていくこと」ではないでしょうか。人生は一度きりですからね。

 

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花村さんの活動は、アロマという自然の力を核に、「自分らしさ」という確固たる信念を基盤として広がっています。
迷ったら「ときめき」を選ぶという姿勢は、多くの精油を調和させてブレンドしていくアロマの調合プロセスにも通じ、自己決定と創造性を持って人生を切り開く起業家の姿そのものにも見えました。
花村さんの夢であるサロン構想が実現し、アロマの癒しがさらに多くの人に届く日が楽しみです。

アロマテラピーサロン&スクール Relaxation salon Ohana

 


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