今回のゲストはキャンドルワークのエムラボ あつち むつみ さん。

クリスマスシーズンは賑やかで温かな雰囲気を求めて、キャンドルに火を灯したくなる季節。キャンドルは一年に一度、誕生祝いのケーキの上に灯したりすることが多いでしょうが、その時々のシーズンに合わせた空気感を演出してくれる一年中使えるアイテムです。家庭用の間接照明として、レストランのテーブルライトとして、日々の暮らしに溶け込んでいます。そこで今回は都城でキャンドルワークの体験を提供している「あつち むつみ」さんにお話を伺いました。

あつち むつみ / Mutsumi Atsuchi
アートキャンドル協会FC会員、ジェルキャンドル協会認定講師、M–Style Luxeリボン協会認定講師、マンダラドット認定講師、サンドアート認定講師、作業療法士。キャンドルワークのエムラボ 代表。ワークショップを通して「楽しい時間を提供すること」「ものづくりが好きな人との出会いを大事にすること」を目指して活動を続けている。ものづくりの仲間と共に立ち上げた「Msフィールド」での活動に加え、ワークショップ講師を育成する講座を開催するなど活動は多岐にわたる。

|

 

人の心に響くものづくりとの出会い

――キャンドルワークとの出会いを教えてください。

今から5年ほど前に名古屋でキャンドルワークに出会いました。その当時の私は20年間務めた作業療法士の仕事を退職した頃になります。新たなことを始める前にリフレッシュしたい気持ちもあって、ひとり旅へ。これからの自分に合う好きなことを探す旅の中で目に留まったのがキャンドルでした。

ひとり旅で訪れた名古屋は昔から習い事、芸事が盛んな地域で、多くの体験教室の中から今の仕事でもあるキャンドルやリボン、マンダラドットなどを学びました。ここで初めてキャンドルワークの魅力に触れ、何度も教室に通うようになりました。

幼い頃からものづくりが好きだったんです。それが原点だと改めて気づかされ、何かをつくることを生活の中心にしてみたいと思うようになり、気づいたらキャンドルワークに夢中になっていました。

 

――この仕事を始めたきっかけを教えてください。

40代になり未経験の仕事をゼロから始めるのは難しいだろうと思いましたが、キャンドルワークが仕事になるような感覚が体験を何度かするうちに分かるようになりました。ただキャンドルや体験が好きなだけでなく、キャンドルワークが「人の心に響くもの」だということを体験したからこそ、この魅力を伝えたいと自分の気持ちが高まり、自分でもできるなと思ったことがきっかけになります。

|

 

今まで出していなかった、違った部分の個性を出せる「キャンドルワーク」

――キャンドルの楽しみ方を教えてください。

灯したときの面白さや、灯して過ごす時間をイメージできると楽しみ方が膨らみます。キャンドルは暗闇の中で使わないといけないという固定観念をもっている人が多いと思うんですが、そんなことはありません。明るい場所でも火を灯さずにインテリアとしてお部屋に飾って鑑賞する楽しみ方もあります。

 

――おすすめのキャンドルワークを教えてください

私のワークショップの中でも人気の高いジェルキャンドルですが、作る手順としては、カラーを選ぶ(ピンク、ブルー、イエローなど6色ほどからミックスもできます)、お花を選ぶ(ドライフラワー、フルーツなど)、香りを選ぶ(キャンドル専用アロマオイルから多数)。選んだ材料を容器に入れて2時間ほど経つと完成します。キャンドルは容器や型を使って作るので、出来上がりに左右されることも少なく、お花や香りもアレンジも楽しめます。

 

――ワークショップで印象に残っているエピソードを教えてください。

まず、キャンドルは女性だけでなく、最近では男性の方も愛用者が増えています。私が出店したイベントでも、通りがかりの男性から「いい匂いですね。これってキャンドルですか?」とお声をかけていただいたこともありました。他にもスイーツキャンドルに魅了されて講師になった男性もいらっしゃいました。

 

――初めて体験する方へアドバイスしていることはありますか?

キャンドルづくり初心者の方でも安心してできるように製作手順のレシピをお渡ししています。あとは、これはどんなものづくりにも当てはまることですが、作った分だけ上達するところですね。実際に自分で作って成功したり失敗したりする、この経験を繰り返すなかで、自分なりのやり方をみつけていけます。今まで出していなかった、違った部分の個性を出せること、これがワークショップの魅力の一つだと思います。

キャンドルワークに参加された方から「作ったキャンドルは想像以上に愛おしい存在で、火をつけられないです。」と仰っていただきますが、ぜひ火を灯して、その光に一瞬でも癒されてもらいたいと思います。

|

 

知り合いから仲間へ、仲間と一緒に更なる活動へ向けて

――今の仕事を始めて変わったことはありますか

キャンドルワークを通して「講師と参加者」という関係から「同じ方向を向いて考える仲間の関係」へと変わっていくことがありました。そのうち、より関係が深まってくると、中には認定講師に関心をもってくれる人も現れて、今では一緒に活動するメンバーとして関係が続いています。

ワークショップでは参加者の皆さまと関係を持てる時間はかなり多くあります。その時間を「居心地がよいコミュニケーションの場」にすることを大切にしていますし、他愛もない会話から関係づくりは育まれると思います。

 

――これからどのような活動に力を入れていきたいですか

今年の12月からアトリエを家に構えました。このアトリエで開催するワークショップには、県外の方にもぜひ訪れてほしいと思っています。これまでと同じようにマイペースでやれたらいいですし、これからこの場所にどんな方がお越しくださるのか楽しみでいっぱいです。何よりもつくる時間を楽しめる、そんなワークショップで参加者の背中を優しく押すことを大事していきたいです。

――最後に、あつちさんのこれからの活動や開催予定のイベントがあれば教えてください。

キャンドルワークのエムラボの活動に加え、今年から新たに立ち上げた「Msフィールド」では、ワークショップ講師グループの会社として活動を広げています。12月9日(土)には、Msフィールド主催で「みんなでつくるキャンドルナイト」を開催します。このイベントでは、キャンドルワークショップの参加者の皆さまの作品を攝護寺山門前駐車場に飾り、全長20メートルの川を再現します。

今年一年、つつがなく、灯りの下で暮らせたことに感謝しつつ、ゆらめくキャンドルの炎を一緒に見つめませんか?観覧無料ですので、ぜひご来場ください。

みんなでつくるキャンドルナイト【まちたんスポンサー情報】

――あつちさん、ありがとうございました!

 

ワークショップやイベントの新着情報はこちらよりご確認ください。
ブログやその他の事業概要はこちらよりご確認ください。

※上記記事は2023年12月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

キャンドルワークのエムラボ